09/8/30
第40回
「俺っちは猫である」
ホコリ
「にゃはー=w=」
フリックル
「にゃっ」
カカル
「あー=□=」
ホコリ
「にゃΣ」
フリックル
「おーい、そこはキューじゃねぇのか」
カカル
「ん、あぁ。
ちょっと明日から大学かと思うと
ため息ついてね」
ホコリ
「あ、そうか。
明日からか・・」
フリックル
「今年は大抵30日までで
31日から学校だもんな。
中途半端」
ホコリ
「月曜だからな」
カカル
「しかも明日台風直撃するらしいじゃん。
2学期の始まりに台風なんて憂鬱にもほどがある・・」
ホコリ
「カカルでも落ち込むことってあるんだな」
カカル
「落ち込んでるわけじゃないよ。
ちょっとだるい・・かなv」
フリックル
「教師になろうとしてるヤツが
言うことか;」
カカル
「勘違いしないでね。
ボクは前から学校の先生になるのが夢だったんだ。
だけどこの段階が特に辛いというか・・
学校の先生と大学の掛け持ちは大変だ」
ホコリ
「本音暴露してんなー」
カカル
「ははは、その疲れを癒すものは
ちゃんとあるから大丈夫」
フリックル
「どんだけ飲んでんだよ」
カカル
「りっくんもビール飲むっしょ?」
フリックル
「りっくん言うな。
オレはビール飲まないんだよな。
どうも苦手で」
ホコリ
「飲んだのか?」
フリックル
「まぁな。
でも一気飲みしてもダメだった。
たまたま飲んだのが口に合わなかっただけかもしんないけど」
カカル
「ビールはいいよぉ。
あれをゴクゴク飲み干した瞬間、
大人になったなって感じるもん♪」
フリックル
「確かに・・
20歳の誕生日を迎えて
初めて飲んだビールは大人の味がしたな」
ホコリ
「大人かー。
な、ビールじゃねーけど
コーヒーもそんな感じしねーか?」
カカル
「コーヒー?」
ホコリ
「前に興味本位で
ブラックのコーヒー飲みたくなってさ」
フリックル
「ホコリがブラック?
すげー組み合わせ」
ホコリ
「自分でもそー思う」
カカル
「思うんかい(笑」
ホコリ
「だって俺っちコーヒー飲まないもん。
コーヒー牛乳なら飲むけどな」
フリックル
「ブラックなら飲むよ?オレはね」
カカル
「いいねぇ」
ホコリ
「んでさ、初めて飲んだブラックコーヒー・・
ボスだったかな。
あれ口にしたときすげー苦かった」
フリックル
「そりゃそうだな。
砂糖一切入ってねぇんだから」
ホコリ
「だけどな、
すげー苦かったし俺っち苦手だったけど、
飲み終わった後はなんとなく大人になったって感じがしたぜ」
カカル
「なるほどねぇ、わかるよその気持ち」
ホコリ
「だろ!
やっぱちっとも甘くないからなんだな」
フリックル
「完全な黒いコーヒーだしな。
眠気にも効くし」
ホコリ
「うん、飲んでからしばらく眠くなかったもん」
フリックル
「あ、そういやお前もうすぐ誕生日じゃなかったっけ?」
ホコリ
「あ、うん!
明後日だぜ!」
カカル
「お、ホコリンって9月だったのか」
ホコリ
「9月1日!
だから明後日^^」
フリックル
「ってことは明後日になったらハタチか」
ホコリ
「おー!
俺っちも20歳!」
カカル
「早いねぇ。
まだ全然20に見えないのに」
フリックル
「お前が言うなよ」
カカル
「だははは」
ホコリ
「とにかく明後日になったら
俺っちも酒が飲めるんだよな。
でもさー・・」
フリックル
「でも?」
ホコリ
「俺っち酔っ払うの怖いんだよな」
カカル
「どうして?」
ホコリ
「酔っ払うと頭がぐちゃぐちゃになって
何するかわかんねーし・・
後二日酔いって頭痛くなんだろ?それもやだな」
フリックル
「酒に強いかなんて人それぞれだぜ。
見た感じホコリは酒強そうだけど」
カカル
「ボクもそう思うなぁ。
どちらかというと
ビールより日本酒が似合いそうだ。
虎なだけに」
ホコリ
「俺っち虎じゃねーぞ。
猫だぞ」
カカル
「ネコ科じゃんw」
ホコリ
「まーな」
フリックル
「なんだそりゃ」
カカル
「けどホコリンって虎に似てなくもないよね〜
縞模様がそんな感じするし」
ホコリ
「うん、確かにカカルの言うとーりだ。
虎に間違えられたことはある。
でも俺っちは猫だ。
これからもずーっと猫だ」
フリックル
「夏目漱石みてぇなこと言うな」
ホコリ
「にゃはは、俺っちは本当に猫だからな!」
カカル
「はっきりしてるってのはいいね」
ホコリ
「逆にカカルはわけわかんねー姿してるもんな」
フリックル
「それは言いすぎだって^^;」
カカル
「や、実際そうだよ。
種族なんですかーって聞かれても
どう答えていいかわからないし」
ホコリ
「肉食系に間違いはなさそうだけどな」
カカル
「いやぁ、どちらかというと草食・・」
ホコリ
「や、この場合
人間的な意味なのか
動物的な意味なのか、
ちょっとごっちゃになっちまうな」
カカル
「そりゃ仕方ないよ。
ボク達ケモノなんだから」
フリックル
「何言ってんだよ・・」
カカル
「それにしてもホコリンは
ずいぶん自分のことを主張してるね」
ホコリ
「そんな偉そうにしてるわけでもねーぜ。
俺っちは純粋に自分が猫であることを誇りに思ってんだ」
フリックル
「誇りね」
ホコリ
「俺っちのホコリっていう名前も
そういう自分を誇りに思えって意味で
付けてくれたからな。
だから猫としても中渕誇としても
自分が一番大切だと思ってるぜ」
カカル
「自分を愛するって大事なことだからね」
ホコリ
「何よりも自分らしくだからな!
けど高校んときは違う意味で言われたっけな」
カカル
「え?」
ホコリ
「チリとかホコリのホコリだぜ。
俺っちは名前が名前だから、
そっちの意味でのホコリだって
からかわれたことがあってさー」
カカル
「まぁ、それは仕方ないんじゃないかな」
ホコリ
「今思うと笑い話なんだけどさ」
フリックル
「わかるかも」
ホコリ
「にゃ?」
フリックル
「や、なんでもない」
ホコリ
「まーとにかく
明後日で俺っち20歳だし、
今度は年齢に対して誇りに思うぜ!」
カカル
「応援してるよ」
ホコリ
「ありがとな!」
フリックル
「偉いねぇ、自分らしくでいられるのは。
オレも見習わねーと」
ホコリ
「俺っちは
兄ちゃんに教えてもらいてーことは
まだまだたくさんあるぜ」
フリックル
「料理とかその辺だったら教えてやってもいいよ」
ホコリ
「あー!
俺っち魚料理以外も作れるようになりてーな!」
フリックル
「お造り作れるヤツが
何で他の料理できないんだ・・」
カカル
「うー、なんかおつまみの話してたら
喉が・・」
ホコリ
「にゃΣ」
フリックル
「相変わらず自重しねぇな・・」
カカル
「でもここにいると
無性にお酒飲みたくなっちゃうんだよねぇ!
涼しいし」
ホコリ
「ガルティーの家は立派だもんなー。
特に和室」
カカル
「それも今日までの話だし・・」
ホコリ
「ってか翡翠おばちゃん
普通に用意してるぜ」
カカル
「え、ホントに!?」
ホコリ
「最後だからじゃねーか?」
フリックル
「・・・お前らにはかなわん」
カカル
「競ったり争ったりしてるわけじゃないんだから」
フリックル
「まぁ、最後だからな。
オレもちょっといただいちまおうかな」
ホコリ
「にゃはは、本音爆発だな!」
フリックル
「あのな」
ホコリ
「てなわけだから。
今日はここまで!
夏休み最後のラジオは気持ちよく終わったな!」
フリックル
「皮肉めいたこと言うな;
まぁ、気持ち切り替えて明日から頑張るけどさ」
カカル
「うん、ボクも十分元気もらったしね^^」
ホコリ
「にゃははは。
ドルも頑張れよー!」
カカル
「それじゃあ、今日はここまでかな」
ホコリ
「おう。
そんじゃ、9月になってもよろしくな!
また会おうぜ!」
フリックル
「またな〜」
カカル
「キュ☆」
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