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第49回
「虎だけどワンワン」






カカル
「あけましておめでとうございま〜す」


ホコリ
「にゃはぁおめでとう!」


フリックル
「あけましておめでとう」


カカル
「2010年、寅年ですね。
今年もどうぞ、よろしくお願いいたします(_ _」


ホコリ
「先生気合入ってんな〜」


カカル
「そう?
まぁこの紋付袴はレンタルしたものだけどね」


ホコリ
「けどサイズピッタリだし、
先生に妙にフィットしてんじゃん」


カカル
「うん!」


ホコリ
「俺っちも着てみてぇなぁ。
そういうの」


フリックル
「お前ならそろそろ着れるじゃないの?」


ホコリ
「え?」


フリックル
「だってお前、もうすぐ成人式だろ」


ホコリ
「あ、そうか」


カカル
「ホコリ君の袴姿か〜
君は洋より和って感じするから
きっと似合うよ」


ホコリ
「んん、まぁ実際着てみねーとわからないけどな」


フリックル
「いいねぇ。
オレは普通に私服で成人式出たけど」


カカル
「あ、リック君ってもう二十歳過ぎてたんだっけ?」


フリックル
「バカにしてんのかよそれ」


カカル
「ごめごめ(笑」


フリックル
「けどなんか不思議な気分だよなぁ。
オレがホコリと年同じなんて」


ホコリ
「今は同じ20歳だもんな!」


フリックル
「それなんだよ・・
ハタチだと余計に不思議なんだよな」


ホコリ
「兄ちゃん、誕生日いつだったっけ?」


フリックル
「2月だよ。
2月の28」


カカル
「かなり遅生まれなんだね」


ホコリ
「そういやさ、うるう年ってあるじゃん?」


フリックル
「うるう年?」


ホコリ
「うん」


カカル
「2月29日のことね。
次の閏年は2012年だから、2年後だね」


ホコリ
「夏のオリンピックのある年ってのが
覚えやすいかもな」


フリックル
「そんでうるう年がどうかしたの?」


ホコリ
「2月29日生まれのヤツって
本当に4年に一度しか誕生日ねーのかな」


フリックル
「あ・・どうなんだろ」


ホコリ
「兄ちゃんは28日だからギリギリセーフだけど、
もし29日生まれだったら
20歳じゃなくて5歳だよな」


カカル
「4年に1度だからそうだよね」


フリックル
「お前らが言うとなんかムカっとくる・・」


カカル
「リック君は違うからいいじゃん(笑」


ホコリ
「先生は何か知ってるか?」


カカル
「どうなんだろう。
平年は28日の翌日が3月1日だから、
3月1日生まれの人と同じになるんじゃない?」


ホコリ
「やっぱそーなのかな」


カカル
「だけど人によっては
28日と見ることもあるみたいだよ」


フリックル
「人それぞれってことか」


ホコリ
「締め切りが1日延びるって考えれば良いのかな」


フリックル
「何だよそれ」


カカル
「まぁ、学校にかかわることはとりあえず忘れよう。
今日はパーーーっとお酒飲みたいからね!」


フリックル
「いつもパーっと飲んでるじゃねぇか」


カカル
「細かいことは気にしない!
ほらほら、二人とも成人なんだから遠慮しないで」


フリックル
「むしろお前が慎めよ」


ホコリ
「んん、酒ってまだまだ抵抗あるんだよなー・・
ちょっと飲んでも酔わなかったから
普通に飲めるとは思うんだけどさ」


カカル
「ホコリ君はビールよりおちょこが似合いそうだよね」


ホコリ
「そうかな。
俺っち前にそばちょこを
ソバ使ったチョコレートと勘違いしちまったことあるし」


フリックル
「何言ってやがる」


ホコリ
「なー、急に話変えてもいいか?」


フリックル
「ん?」


ホコリ
「ドルチェがいねー」


フリックル
「何だよ急に」


ホコリ
「言ったじゃん、急だって」


カカル
「ドルチェ君は今スウェーデンだよ」


ホコリ
「え」


フリックル
「お前知らなかったの?」


ホコリ
「知らなかった。
ドルのヤツ高校卒業したら帰るって言ってたのに」


カカル
「生まれ故郷なんだから、いいじゃない」


ホコリ
「明日くらいにドルとカラオケ行こうと思ってたのになー」


フリックル
「お前カラオケ行くの?」


ホコリ
「うん、ドルに影響受けちまって(笑」


カカル
「いいことだ」


ホコリ
「先生は行かねーのか?
カラオケ」


カカル
「僕はそんな人前で歌いたい!
っていうわけじゃないよ^^;
せいぜいCDかけて口ずさむ程度かな」


フリックル
「カカルがどんな曲聴いてるのか気になるな・・」


カカル
「それよりホコリ君は歌うの好きなんだ」


ホコリ
「好きな曲しか歌わねーけどな!
最近はドルとガルティーとガルウインドの4人で
行くことが多いんだぜ」


フリックル
「それはまた・・」


ホコリ
「でもやっぱ一番ノってるのはドルだな。
特にこの前なんか受験終わったーって
一人でずっと熱唱し続けてたし」


カカル
「よっぽどストレス溜まってたんだねぇ」


ホコリ
「でもドルもガルティーもガルウィンドも歌すっげー上手いんだよな。
俺っちは好きな曲歌うのが精一杯でさ」


カカル
「いいじゃん、好きなんだから」


ホコリ
「な、今度先生も一緒にカラオケ行かねーか?
先生が歌ってるとこすっげー見てみたい!」


カカル
「えー、いいよ僕は^^;」


ホコリ
「1回だけでいいから!
後は座ってるだけでいいよ」


カカル
「んん・・
じゃあ1回だけね」


ホコリ
「にゃはー!」


カカル
「あんまり人前で歌うの好きじゃないんだけど・・」


フリックル
「とんだ災難だな」


カカル
「キュゥ」


ホコリ
「にゃー・・」


フリックル
「ん?」


ホコリ
「2009年終わって2010年になって、
気がついたら2011年になってるんだよな・・
1年が経つのってすっげー早い」


フリックル
「先のこと考えても仕方ないって」


カカル
「そうそう。
今は今で楽しんでいこうよ。
せっかくのお正月なんだし」


ホコリ
「うん。
俺っちが30になっても40になっても、
常にこの前向きで明るくいきてーな」


カカル
「うんうん、ホコリ君はそうでなくちゃ。
メインなんだし」


ホコリ
「そーだな。
メインがしっかりしてなくてどーするってヤツだな」


フリックル
「メインね・・」


ホコリ
「そんじゃー、今日のラジオはここまでにして、
残りの時間は俺っち達3人でぱーっと新年会楽しもーぜ!」


カカル
「イェー!」


フリックル
「はは・・相変わらず切り替え早いな」


ホコリ
「ってわけだから、
今年も俺っち達のことよろしくな!
そんじゃーまた!」


カカル
「良いお正月を〜」



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