14/12/17
第68回
「電撃系報告」






フリックル
「ブレストリッパー!!」




「い、いえぇい」



フリックル
「こんばんは、
今日もブレストリッパーの時間がやってまいりました。

メインパーソナリティのフリックルです」




「同じく・・じゃないか。
メインパーソナリティ代理の電です。

ってリックさん。
何で今日も俺が呼ばれてるんですか」



フリックル
「いやさ、前回の電の活躍ぶりが好評でさ、
またやってくれってお便りがいくつか届いてね」




「俺元々ただのスペシャルゲストだったじゃないですか



なのにこんな出ちゃっていいのかな・・」



フリックル
「いいのいいの。
寧ろ約2年ぶりのラジオに活気のあるゲストが来てくれ

て、
ものっそい感謝してるぜ」




「ものっそい・・ね。
まあ俺で良ければ」



フリックル
「そうそう、前向きにいこうよ。
そういや、後1年経ったら20なんだっけ。
今度酒飲みに行こうか」




「酒か・・
あんまり甘くない酒なら」



フリックル
「え、甘いの苦手なの?」




「苦手っす。
ケーキの食べ放題なんて全く訳が分からない・・」



フリックル
「そんなに苦手なのか」




「極端に苦手ってわけじゃないんですけどね。
昔、友達が作ってくれたハニーケーキが
あまりの甘さにトラウマになってしまって・・」



フリックル
「そ、それは辛いな」




「あ、でもあれは好きですよ。
ココア」



フリックル
「そうなんだ(笑」




「砂糖は入れないんすけどね」



フリックル
「入れないんかい」




「そうだなぁ、どちらかといえば
抹茶の方が好きだな。
そういえば、
ついこの前食べた抹茶味のハッピーターンが
絶妙だったな」



フリックル
「あぁ知ってる!
最近ハッピーターンもバリエーション増えてきたよな」




「あれと無糖のココアで
俺は何時間も過ごせる・・」



フリックル
「良いじゃん。
こたつに入って、ココアとハッピーターン」




「そうっすね」



フリックル
「って、話長くなっちゃった。

そろそろ今日のゲストの方を・・」



マテライト
「前置き長いぞ」



フリックル
「ってあれ、もういるし」



マテライト
「もういる、じゃねえよ」




「わ、目ぇ怖い」



マテライト
「お前もはっきり言うな・・」




「えと、まず自己紹介の方を」



マテライト
「マテライトです。
どうぞよろしく」



フリックル
「こう見えてマテ兄は内向的なんだぜ。
仲良くしてやってくれよ」



マテライト
「うっせぇぞ」




「よ、よろしくお願いします。
あの、ちょっと質問なんですけど」



マテライト
「何?」




「二人って・・兄弟?」



マテライト
「違うよ。
たまに間違われるけど」




「違うんだ・・
イーブイとサンダースって
つい身内って思っちゃうんだよな」



マテライト
「言っとくけど、親戚でもなんでもないよ。
全くの他人だから」



フリックル
「けどさマテ兄、
オレらっていつ頃知り合ったっけ」



マテライト
「そうだな・・
昔のことはあんまり思い出したくないけどな」




「そうなんですか?」



マテライト
「昔はバカやってたからな・・」




「そんな風には見えないけど」



フリックル
「まあ、過去のことはあまり触れてやんなよ。
とりあえず、いろいろあったとだけ」




「別に気にしてませんよ」



マテライト
「・・こほん。
そんなバカやってた俺だけど、
実は今日一つ報告したいことがありまして」




「え」



フリックル
「お、きましたか。
今なら堂々と聞けるから、言っちゃえよ」



マテライト
「あ、あぁ」




「あの、報告って」



マテライト
「うん、この場を借りて
ちょっとしたことを」



フリックル
「いいから言っちゃえよ」



マテライト
「わかったよ。

えー・・突然恐縮ではありますが、
私、マテライト・イエローハットは、
12月に・・


結婚することになりました」




「け」



フリックル
「いえぇぇおめでとう!!!」



クラッカーをいくつも鳴らすフリックル。


マテライト
「や、やめろよ至近距離で;」




「マテライトさん、結婚するんですか!?」



マテライト
「あぁ・・つい1週間くらい前に決めたことだけど」




「おめでとうございます!

失礼ですが、相手はどんな方ですか?」



マテライト
「あーうん、これ写真」




「すげぇ、マテライトさんより背の高いニンフィアの人




フリックル
「こう見えてマテ兄より2コしたなんだぜ」




「え、マテライトさんいくつなんですか?」



マテライト
「27だよ」




「へぇ・・もっと下かと思ってた」



マテライト
「お前よりは上だけどな」




「これで俺より下だったら驚愕しますよ」



フリックル
「オレもな、最初にメールで報告されたときはびびった

よ。
あまりにも衝撃で、殺意湧いたよ、殺したいと思ったよ





「な、何も殺さなくても」



フリックル
「大丈夫だよ。
今は殺意どころは祝福してるから。

だってさ、いきなり結婚するぜなんて言われたら
ダチのオレとしちゃあ置いてけぼりも甚だしいじゃん?





「よく分からないけど」



フリックル
「マテ兄とはもう10年位の付き合いだからなぁ。

そのマテ兄もついに結婚しやが・・するのか。
めでたいねぇ」




「確かにおめでたいですね」



マテライト
「つーわけで報告終わりな」



フリックル
「マテ兄もそうだけど、
オレくらいの年になると、
普通に結婚してもおかしくないんだよな」



マテライト
「リックももう26だろ?
そろそろ婚活でもしたらどうだよ」



フリックル
「急にそんなこと言われてもねぇ・・
オレこの年になって一回も女と付き合ったことってない

し。
この顔だもん・・」



マテライト
「自信持てよ。
その顔を好きになる女だっているんだから」



フリックル
「まあ・・オレのことは気長にするとして。

とにかくマテ兄の結婚はめでたいね」




「俺わかりますよ。
この二人、きっと末永く幸せになれそうだって」



マテライト
「よせやい・・茶化すな」



フリックル
「そういや、電の好みの女性って誰なの?」




「え、俺っすか?」



マテライト
「それは少し気になるかもな」




「うーん・・俺の好きなタイプ・・」



フリックル
「良いじゃん、言っちゃえよ」




「・・・モフモフした人」



フリックル
「モフモフって・・
ピンポイントじゃねーか」




「すみません。
モフモフだけは・・
俺の中では揺るぎないんで」



マテライト
「良いんじゃない?
身体の一部に拘ったって何もおかしくねぇよ」




「ど、どうも」



フリックル
「あ、丁度時間きちゃった」




「ほ・・」



マテライト
「これで終わりか。
そういやこのラジオも久しぶりだな」



フリックル
「何しろ2年ぶりだからねぇ」




「2年ぶりなのにオレが何度も出て良いのだろうか。
改めて思うけど」



フリックル
「まあ、そんときはそんときで。

じゃ、今日はここまで!
また次回!」



マテライト
「またな」




「さよなら〜


・・・」



マテライト
「ん?」




「・・ルルフォの首毛モフモフしてぇ・・・」



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