14/12/18
第69回
「ピカチュウ使いのピカチュウ」







「ブレストリッパー!!」



「・・・」



「あん?どうしたよ電、
ノリ悪いな」



「いや、こんなことしてて良いのかなって」



「なんで」



「なんでって、
元々部外者の俺達が、メイン差し置いて
普通にパーソナリティやってるってのが
どうも悪い気がして」



「良いじゃん、
フリックルさんもコタローさんも構わないって言ってる

し」



「雷兄ぃはやる気満々だな」



「そりゃもう、
いっぺんラジオの司会者なんてやってみたかったから・

・w



「かといってヤバいこと言うなよ。
追放もんだぜ」



「大丈夫大丈夫。
オレ会話は得意だからさ」



「本当かなぁ」



「とりあえず
さっさとゲスト呼んじゃいましょー。
どうぞ」


夏日
「こんにちは〜」


美鈴
「こんにちは」



「はい、では
早速お名前の方をどうぞ」


夏日
「海河夏日(うみかわ なつび)ですっ」


美鈴
「代田美鈴(だいた みりん)です」



「これはまた
可愛らしいブイゼルさんとフタチマルさんですねぇ」


夏日
「やだもう」


美鈴
「・・・」



「ってあれ、もしかして怒ってる・・?」


美鈴
「あ、ごめんなさい・・
私普段からこういう顔だから」



「無理しなくてもいいよ。
雷兄ぃ空気読まないから」



「別に今のは空気関係ねぇだろ」


美鈴
「あの、本当に気にしないでください。
こういう場は初めてだから
緊張してるっていうのもあるし」


夏日
「そうそう、
私だって緊張してるんだもん。
でも一人じゃないだけマシだから
もっと気楽にいきましょ」


美鈴
「うん」



「え、えーっと、
お二人はおいくつなんでしょうか」


夏日
「どっちも17歳で〜す」


美鈴
「高校2年生です」



「高校生かぁ・・若いな」



「うん、ぽけ高時代思い出すよね」



「バスケやってたときに、
ウインディの奴に簡単に止められてしょいこんだ思い出

とかな」


夏日
「バスケやってたんですか」



「いや、普通に授業で」



「夏日さんはスポーツ得意なんですか?」


夏日
「そりゃもう、大得意ですよ。
特に水泳だったら誰にも負けないわ」



「そりゃ負けないだろうな、ブイゼルだし」


夏日
「それだけが理由じゃあないですよ?
物心ついたときから
沖縄で何度も泳いできたし」


美鈴
「夏日さんは凄いよね、
冬でも泳ぐんだもの」



「冬って?」


夏日
「私、寒中水泳してるんですよ」



「えーー、オレ絶対むり;」



「考えただけで寒くなるもんな・・」


夏日
「気にしないで、
冬に泳ぐの私くらいだし・・」



「美鈴さんも泳ぐの?」


美鈴
「泳ぐのは好きだけど、
そこまで毎日泳ぎたいわけじゃないかな・・

どちらかといえば私、本を読む方が好きなので」



「なるほど、
眼鏡をかけた文学系フタチマルというわけか」


夏日
「みっちゃんいつも図書館で本読んでるもんね」


美鈴
「本を読んで、その世界観の人物になりきるのが好きだ

から」



「だってよ電。
お前もなりきれよ」



「何にだよ・・」


夏日
「私本どころか文字読むのも苦手だからなぁ。
みっちゃんのこと尊敬するわよ」


美鈴
「文字読む程度で尊敬されてもな」


夏日
「そういえばそろそろ
テストの結果帰ってくることかな・・
はぁ、また補習かなぁ」


美鈴
「まだわからないじゃない」



「勉強苦手なんだ・・夏日さん」


夏日
「そりゃもう・・
勉強もスポーツも出来る人ってすごいよね」


美鈴
「うん」



「大丈夫だよ、
勉強なんてできなくても
普通に生きていけるんだから」



「むしろ雷兄ぃは勉強しなさすぎだよ」



「オレに勉強は向いてねぇって」



「そういう問題じゃなくて・・」


夏日
「電さんもみっちゃんと同じで
凄い勉強してるイメージありますよ。
眼鏡してるし」



「メガネかけてりゃ
誰でも勉強してるわけじゃないけどな」



「あのな、俺はちゃんと勉強してるの。
理数系なら物凄い自信あるし」


夏日
「頼もしいなぁ・・
今度勉強教えてもらっちゃおうかな」



「ごめん、他人に教えるのは苦手なもんで」



「自分のことしか考えてないもんな」



「違うよバカ」


美鈴
「もしかして、
電さんも本を読むのが好きなんですか?」



「あ、ごめん。
俺読書は苦手でさ・・
もっぱら勉強以外のときはゲームしてるし」


美鈴
「そうなんですか・・ちょっと残念」


夏日
「私最近のゲームって全くわからないんですよね。
スマホのゲームなんてさっぱり」



「まあね、
仮に好きなゲームでも
スマホ移植されたらやらないって奴も
少なからずいるし」


夏日
「電さんはするんですか?
スマホでゲーム」



「あんまりないかな。
WiiUとかPSくらいだよ」



「お前WiiU版のスマブラ出てから
ずっとやりまくってるよな」



「言っとくけど、
俺はピカチュウ使いじゃなくて
リザードンとカービィ使いなんで。
シュルクも時々使うかな」



「オレはピカチュウも普通に使うけど、
どっちかといえば重量系の方が多いかな。
クッパとかデデデ大王とか」


夏日
「ご、ごめんなさい。
何の話だかさっぱり分からない」


美鈴
「私は辛うじてわかるけど」


夏日
「そ、そうなんだ。
意外・・」


美鈴
「ゲーム自体やってるわけじゃないけどね」



「さて、キリが良くなってきたから
そろそろ終わっておこうか」



「おい電、
何急に終わらせようとしてるんだよ」



「だって時間だし」



「時間じゃねぇよ。
オレはもっと話したいことあるっつーのに」



「それは次回もしくは
終わった後でゆっくり話せばいいじゃん」



「だったらお前の彼女の話でもする?」



「・・・」


電に殴られた雷。



「−−−;;」


夏日
「な、なんか良く分からないけど
悪いことしちゃったかな」



「気にしないで。
こんなん日常茶飯事だし」


美鈴
「あの、
今日はありがとうございました」



「いえいえこちらこそ。
俺の方こそグダグダになったけど、
楽しんでくれれば何より」



「そ、そうそう。
楽しけりゃいいんだから。
(このヤロー、本気で殴りやがって)」



「それじゃあ今日はここまで。
次あるかわからないけど、またお会いしましょう」



「そ、それじゃみんなまたな」


美鈴
「お疲れ様でした」


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