14/12/19
第70回
「サテンの向こう側」






キサトシ
「・・・」




「な、なんか
始まる前から凄い形相で
こっち見てくる奴がいるんだけど」




「あぁ、彼は今日のゲストだよ」




「げ、ゲストぉ!?」




「とりあえず時間だから・・」




「お、おぅ」




「ブレストリッパー!!」




「いえぇぇ!」




「こんばんは。
今日もブレストリッパーの時間がやってまいりました。

お相手は、メインパーソナリティ代理の電と」




「同じく代理の雷でお送りするぜっ」




「さて、過去から遡って
およそ4回に渡って代理を務めさせてもらった私たちで

すが、
残念ながら、今日でお別れすることになりました」




「残念だよなぁ。
折角楽しかったのに」




「仕方ないよ。
元々俺らはスペシャルゲストっていう立ち位置だったし





「まあね。
だけどこういう場も良いんじゃない?
ぽけ高では味わえなかった興奮もあったし」




「うん。
そこは俺も同意するよ。
最初こそ緊張したけど」



キサトシ
「・・・」




「な、なぁ電。
あいつまだ顔怖いままなんだけど」




「本当だ。
何かあったのかな」



ヨイチ
「キサトシ君、
そろそろその顔やめなよ。
二人とも困ってるよ」



キサトシ
「あ、うんごめん」




「そ、それじゃあ
早速今日のゲストを紹介しましょう。

どうぞ」



キサトシ
「ども。
練馬区からやってきたキサトシです」



ヨイチ
「同じく練馬区からやってきたヨイチですっ。
よろしくお願いします」




「ごめん、早速なんだけど・・
何でそんな怖い顔してるの?」



キサトシ
「・・なんかここんとこ
やたらとイケメンなピカチュウがいるって聞いたから
実際顔合わせてみたら、
マジでイケメンだから割と対抗意識が・・」




「な、なるほど。
だってさ電」




「なんで俺に振るんだよ」



キサトシ
「でも良いや。
別にマジで対抗心燃やしてるわけじゃないし・・
素直に負けを認めるよ」




「い、いやだからなんで」



キサトシ
「今までのことは忘れて。
とりあえず・・同じピカチュウ同士ってことで
仲良くしようぜ」




「おう、よろしくな」



ヨイチ
「ボクのことも忘れないで〜」




「え、えっと・・
早速ですが、お二人の年齢はおいくつなんでしょうか」



ヨイチ
「ボクもキサトシ君も
同じ20歳ですよっ」




「え、二人とも
オレとタメなの!?
キサトシはともかくヨイチもとはびっくりしたな」



ヨイチ
「うんっ。
これでもお酒飲めるんだよボク(笑」




「アルコールまみれのイーブイ・・
想像したくないような」



ヨイチ
「うーん確かにまみれるときはあるけど、
ボクお酒は強い方だから大丈夫ですよ」




「へぇ、意外とザルなんだな。
好きなお酒は?」



ヨイチ
「おビールはあんまり好きじゃないけど、
ワインとか結構好き!」




「へぇ・・しかも好みがワイン」



キサトシ
「マジでびびるよ。
こんな顔してワイン飲みまくるんだもの。
ついこないだちっちゃい同窓会いったときも
一番に飲んでたもんな」



ヨイチ
「えへへ・・っ」




「灰毛でザルでおまけにワイン好きのイーブイか・・」




「キサトシは?」



キサトシ
「オレは・・普通。
それに酒より茶の方が好きだし」




「お、電と同じじゃん」



キサトシ
「電もそうなの?」




「まあ・・」



キサトシ
「だったら今度
お茶会でもやろうよ。
これでも学生時代は茶道部入ってたから
お茶淹れるのは得意だぜ」




「茶道部なのか・・凄いな」



ヨイチ
「キサトシ君、ボクと友達になったときから
お茶好きだもんね」



キサトシ
「烏龍茶はサントリー派ね」



ヨイチ
「そういえばキサトシ君、
最近また少し太ったんじゃない?
何気に今日久しぶりに会ったけど」



キサトシ
「え、そう?」



ヨイチ
「気持ち少しそう見えるよ」




「見た目は俺らとあまり変わりないようだけど」



ヨイチ
「キサトシ君、中学校の時は
水泳部だったんだよ。

だけど高校生になって茶道部に入ってから
徐々に太りだしたもんね」



キサトシ
「一応走ったりはしてるんだけど」



ヨイチ
「だけどやっぱり今の方が良いよぉキサトシ君っ。

はっきりいって、昔のキサトシ君
今思い出すとちょっと気持ち悪かったもん」



キサトシ
「んなはっきり言わなくても;」




「ヨイチ・・可愛い顔して
結構毒舌だな」




「えっと、二人は
いつ頃から知り合いになったんですか?」



キサトシ
「小4くらいかなぁ。
あのときは良く毛や耳や尻尾のいじりあいっこしてたも

んな」



ヨイチ
「懐かしいよね、
耳がピクピク動くキサトシ君が好きだったんだよね」




「へぇ、お前もそうじゃん電」




「は、なんでだよ」




「お前、テンション上がると
すぐ耳に出るし」




「うっさいよ兄貴・・」



ヨイチ
「良いじゃないですかっ、
顔だけじゃなくて身体にも出るって
凄く分かりやすいと思う」




「なんだかな・・」



キサトシ
「オレはヨイチの首の毛が好きだな。
今でも、本当はちょっとモフモフしたいし・・」



ヨイチ
「じゃあ久しぶりにモフモフする?なんて」



キサトシ
「い、いや良いよ。
せめて後で・・」




「後でモフモフするんかい」




「・・・俺もしたい」



ヨイチ
「?」




「あΣ
な、何でもない」




「なあキサトシ、
今度機会あったら
ピカチュウ同士でオフ会でもしようか」



キサトシ
「良いね、
オフ会ならぬお茶会でも」




「お茶会か・・」



ヨイチ
「みんなでお茶を飲んで、
一斉にチャァァって溜息つくオフ会なんだね」




「あ、それ良いかも」




「電?」




「あ、ごめんなんでもない;」



キサトシ
「(オレはするけどな・・普通に)」



ヨイチ
「そういえば、最近いろんなお茶が出てますよね。
伊右衛門とか」



キサトシ
「オレは昔からお〜いお茶派だからなぁ。
まあ他の緑茶もたまに飲むけど」




「夏に飲む麦茶は美味いよ、マジで」



キサトシ
「美味いよな!
水羊羹と麦茶の組み合わせはたまんないね」



ヨイチ
「冬に夏の話するのもだけどね」



キサトシ
「冬は熱い緑茶と豆大福かな。
それをこたつで堪能しながら
そのままぐだぐだする」



ヨイチ
「そのまま昇天してもおかしくないよねっ」



キサトシ
「いや別に死んだりはしないけど」




「だけどこたつって正直罠だよな。
知ってる?世界じゃ
こたつって世界最強の暖房器具って言われてるんだぜ」



キサトシ
「そうなの?」




「ってオレが勝手に思ってる」



ヨイチ
「なんだぁ」




「まあでもわかるよ。
俺も気付いたらこたつに潜ったまま寝るときあるし」




「お前たまにあるよな。
こたつに入って3DSしてたら、そのまま眠って
DSも電池切れるの」



ヨイチ
「いろんな意味で切れたってわけですね」




「いやだって、マジで気持ち良いんだもん・・あれ。
あれで眠くならない奴なんていないよ」




「なあ、
ピカチュウ同士で
こたつにはいってお茶すする会ってのもどうよ」



キサトシ
「良いけど、それってもはやオフ会じゃないんじゃ」



ヨイチ
「オフ会になるんじゃないの?
お喋りすることに変わりないんだから」




「むしろこたつのおかげで
何時間も喋れると思う。
いざとなったらスマブラすれば良いし」




「スマブラ限定かい。
普通にカードゲームも良いと思うけど」



キサトシ
「最近のカードわからないや・・
遊戯王とかバディファイトとかヴァンガードだっけ?
マジでカード多すぎるよ・・
別に批判してるわけじゃなくて
オレが付いていけないだけだけど」




「いや、単にトランプとかなんだけど」



キサトシ
「あ、なんだ。
それならオレでもなんとかなるや」




「俺はトランプも良いけど
UNOも捨てがたいな」




「花札も良いぜ」



キサトシ
「へぇ、雷って意外と渋いな」




「後は人生ゲームとかだな」



ヨイチ
「それカードゲームじゃないよ」




「別にボードゲームに限った話じゃないぜ。
テレビゲームで言えば、
桃鉄とかも面白いし」




「俺はいたストの方が良いな」




「いたストはオレ下手だもん」



キサトシ
「へぇ、電いたスト知ってるんだ。
オレもあれ好きなんだよね。
特に2が」




「あ、わかる?
俺もあれは2が名作だと思うんだよ」



キサトシ
「すっげぇわかる!
空き地モードオンオフ繰り返して
全マス空き地にしたこともあるよな!」



「あるある」



キサトシ
「CPUキャラのセリフ全部覚えてるんだよねオレ。
CPUが大損したときのセリフ見て爽快感に浸ったっけな」




「わかるよ。
特になつひことかかずみ辺りがはまるとね」



キサトシ
「サイコロ振ってリセットしても
乱数保存されてるから、後戻りができないのも
結構できてるよな」




「うん、なかなかトーナメント優勝できなかったりとか

ね。

初めて優勝したときは感動した」



キサトシ
「電は好きな面とかある?」




「スラリンとフリーフェイが好きだよ。
どちらかというと、面じゃなくて曲の方だけど」



キサトシ
「あぁ曲かあ。
名曲揃いだもんな」




「なあ、そういや
いただきストリート2って
今年で発売から20周年じゃなかったっけ」



キサトシ
「あれ、そうだったっけ!?」




「そうだよ、
1994年発売。
その年俺はまだ生まれていなかった」



キサトシ
「俺は・・ギリギリで生まれたかな。
そっかもう20年経つのか」




「プレステやセガサターンが20周年を迎える中、
いたスト2もめでたく20年経ったってわけだ」



キサトシ
「めでたいねぇ・・
電、良かったらピカチュウ同士で
こたつに入ってお茶すすりながら
いたストオフするってのはどうよ」




「大歓迎だよ。
言っておくけど、僕は強いよ」



キサトシ
「それなつひこのセリフ(笑」




「ふっ・・(´w`)」




「・・・」



ヨイチ
「・・・」




「あ、ごめん・・
つい二人で話盛り上がっちゃった」




「良いよ。
二人がものすごーく気が合うってのはわかったから」



ヨイチ
「さっきまで対抗意識燃やしてたのはなんだったんだろ

うね」




「おまけに丁度時間がきちまったでやんの。
オレもっと話したかったのに」




「ごめん雷兄ぃ、今度飯奢るから・・」




「約束だかんな」



ヨイチ
「ご飯で釣っちゃうんだ」





「まあとにかく、
今回でオレも電もお別れってことで」




「まさか最後はいたスト2でシメるとは思わなかった。
ごめん雷兄ぃ、桃鉄じゃなくて」




「良いよ・・
桃鉄の女湯ネタとか話したかったけど、
流石にヤバくなりそうだし」



ヨイチ
「凄いところに目をつけたね」




「ということで・・
今日は長々と付き合ってもらってありがとうございまし

た」



キサトシ
「いえいえ、
オフ会する約束もできたし、
オレは楽しかったよ。
後でメール交換しようよ」




「勿論」




「いたストも良いけど、
桃鉄オフもしような」



ヨイチ
「良いなぁ」




「では、今日はこれにて。
短い間だったけど、
俺達のラジオに付き合ってくれてありがとう!」




「また機会があったら
絶対会おうな!」




「ぽけ高の方もよろしく!」



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